早めの対応が大事!セットアップが汚れてしまったときの対処法
セットアップにソースや飲み物をこぼして汚れてしまった場合「早くふき取らないと」と焦ってしまいがちです。しかし、実は汚れには種類があり、それぞれの汚れに合った方法で処置をしないとかえって落ちにくくなってしまいます。この記事では汚れの判別方法から正しい処置の仕方まで、くわしく解説していきます。
汚れが油溶性か水溶性かチェックしよう
セットアップの汚れを落とす前に、まずその汚れが水溶性か油溶性かを知っておく必要があります。油溶性の汚れとは油で溶けやすいもので、水溶性の汚れは水に溶けやすいものです。汚れがどちらのタイプなのかによって、落とし方が異なります。まちがった処置をすると汚れが落ちにくくなってしまうので注意しましょう。
チェックの方法はとても簡単。汚れの部分に霧吹きで水をかけるだけです。水をかけて10秒ほど放置しましょう。水がしみこまなかったら油溶性、逆に水がしみこんだら水溶性とわかります。汚れの種類がわかったら、次に応急処置をします。
外出先の対応方法
外出先でセットアップが汚れてしまった時の応急処置方法をご紹介します。まず上で紹介した方法で汚れの種類を判別します。外出先には霧吹がないので、指の先に水をつけて汚れに水滴を落とすなどして判断しましょう。判断がつかない場合は、コーヒーや紅茶、醤油など油を含まないものは水溶性、ソースやドレッシングなど油を含むものは油溶性と考えましょう。
■油溶性の汚れの応急処置
油溶性の汚れは布地にこぼれて時間がたっていないなら、まだ布地の上に乗っているだけの状況です。これは油溶性の汚れの粒子の大きさに関係しています。油溶性の汚れの粒子は粗く布地に浸透しにくい特性があります。この状態の時には、乾いた布でつまみ取るようにするのが効果的です。
慌ててこすったりすると、汚れがしみこんで落ちにくくなってしまうので注意が必要です。表面の汚れを取り除いたら、布の反対側にタオルやティッシュペーパーなどを入れてから、濡れたタオルにハンドソープなどを含ませたもので軽く押さえます。汚れが下のタオルに浸透してきたら、仕上げに水を含ませたタオルでハンドソープを下のタオルに押し出しましょう。
■水溶性の汚れの応急処置
水溶性の汚れは水に溶けやすい性質があるので、すぐに布地に浸透してしまいます。油溶性の汚れのようにつまみとることはできません。水溶性の汚れの場合は、布地の下にタオルやティッシュペーパーなどを入れ、水にぬらして硬く絞ったタオルで上からとんとんと叩きます。こうすることで下のタオルに汚れが移っていきます。
自宅でできる下処理方法
セットアップにシミができてしまったら、早めに適切な方法で汚れを取り除くことが大切です。しかし、汚れがつかないように下処理したり、万が一の場合に備えて応急処置愚グッズを用意したりすることで、ある程度は汚れにくくなるでしょう。
■撥水スプレーを使う
そもそも汚れがつかないようにするには撥水スプレーをかけるのが有効です。撥水スプレーでコーティングすれば、汚れてもすぐに拭き取ることで布地に浸透することを防げます。方法は簡単で、まずきれいな状態の衣類に全体的にしっとりするくらいスプレーします。このとき、汚れた状態でスプレーしても意味がないので注意してください。
また、スプレーする際は屋外が好ましいです。撥水スプレーは吸い込むと呼吸器障害などの危険があるので、室内で行う場合は十分に換気ができる状態で行いましょう。全体的にスプレーできたら、完全に乾かします。撥水スプレーにはフッ素系とシリコン系があります。一般的にシリコン系の方が撥水効果は高く長持ちしやすいですが、衣類には素材を選ばないフッ素系を使用するのが無難でしょう。
■染み抜きグッズを携帯する
万が一外出先で汚れてしまった場合でも、染み抜きができるグッズを持っていれば安心です。吸水シートが付属していてその場で汚れを落とせるものや、酵素をしみこませて自宅で選択したときに残らないようにするもの、ペンタイプで使いやすいものなどさまざまです。ドラッグストアやネットでも販売しているので、用途に合ったものを用意しておくとよいでしょう。
セットアップが汚れてしまった時の対処法について解説しました。大切なのはまず汚れの種類の判別です。判別ができればその後の正しい処理がわかります。まちがった処置をすると、かえって汚れが取れにくくなってしまうので注意しましょう。次に大切なのは、なるべく早く処理をするということです。時間がたてばそれだけ汚れが浸透して落ちにくくなります。早めの処置を心掛けましょう。最後に、撥水スプレーで汚れの防止対策をしておくこと、染み抜きグッズなどを用意しておくことを紹介しました。準備があれば慌てることがないので安心ですね。せっかくのセットアップを安心して着こなすためにも、ぜひ活用してみてください。