高校生におすすめのメンズセットアップの着こなし方
メンズセットアップとは、ビジネススーツや特定のブランドの衣服を指す言葉ではなく、服の着こなし方のことをいいます。当然高校生からも充分挑戦可能であり、年齢の上から考えればビジネス面を考えないでよいぶんいろいろなコーディネートに挑戦できメリットがあります。今回は、高校生がメンズセットアップを着る際のポイントを3つご紹介します。
セットアップの条件とは
「スーツ仕立てのジャケットとパンツ」と「上下揃ったスポーツウェア」、「上下の素材を同じ物で揃える」という3条件のどれかを満たす場合に、「セットアップの着こなし方」ができたと言います。つまり、セットアップはビジネススーツや特定のブランドの商品を示す言葉ではありません。この点はメンズもレディースも同じです。
ただ、メンズセットアップに使うことを前提にした服は、ジャケットからパンツまで多くの品物が揃っていることも大きいポイントです。上下別売りになっていますので「セットで購入したために片側のサイズが合わなかった」といったトラブルに遭遇するリスクが低いことも見逃せません。
セットアップは、「スーツ程固くはないが、場合によっては仕こと着としても使える私服」という様なニュアンスが強いものであり、大人が使う場合は明確にTPOを意識しないとマズイ場面もあります。 しかし高校生で挑戦なら、ビジネス面の心配する必要がなく、いろいろ試すことができます。
場合によっては、将来に渡ってメンズセットアップを使う練習の時期と見なすこともできますので、季節を意識して変えてみる、好みの着こなし法を工夫してみるというのもよいでしょう。 ここで慣れておけば、少し難度の高い着こなしのジャケパンなどに挑戦するという選択肢が出てくることなども押えておきたいポイントです。
オフィスカジュアルとビジネスカジュアルのどっちで行きますか?
セットアップには「自社のオフィス内で着ていて、来客があっても失礼にならない範囲」のオフィスカジュアルと、「他社を訪問する場合に着ていても、違和感が無い範囲」のビジネスカジュアルの2つの傾向があります。どちらもスーツよりは緩いけれど、完全な私服よりはしっかりしている範囲であり、オフィスカジュアルの方が私服よりで、ビジネスカジュアルの方がスーツよりと考えて下さい。
段取りとしてはオフィスカジュアルでコツを掴んだ後に、ビジネスカジュアルの方へ行くということになりますが、高校生の場合も、それは例外では無いです。ただし、この時に注意項もあり、サイズは自分にジャストフィットの物を選んで下さい。成長期であり、まだ大きい伸びしろが感じられるという様な時はその点も考慮した方が良いですが、おしゃれの基本は「身の丈」にしっかりあった服を使うことです。
トップスは肩幅でボトムスはウエスト、レングスを合わせるといった点を外さないだけでもずいぶんキレイな見た目ができ上がります。後は柄と柄を合わせるファッションなども、セットアップの条件に合ったとしても高校生の間は避けた方が無難です。
柄をお洒落に着こなすのはかなり難度が高く、失敗すると滑稽さやチグハグさが際立ってしまうことにもなり、カッコイイというイメージからはかなり遠のいてしまいます。そのうえで流行のアイテムを調査して、自分のコーディネートの中に少しずつ投入してみるのも悪くありません。
最初は、「シンプルなカッコよさ」を追い求め、慣れてくるにつれて少しずつオプションを入れていくと考えるのも1つです。同時に限られた予算内で最大限の効果を出す方法も、工夫してみて下さい。
特別なことを考えすぎないのが特に重要
メンズセットアップの基本コンセプトは、「統一感があってシンプル、かつスマートに着こなせる」という点です。たとえば基本の色彩を黒で統一するとしたら、足元のスニーカーだけを白にしてアクセントを入れてみるという考え方も出て来ますし、ソックスの色のみ白にするという様に少しずつ方法も見えてきます。
淡い色合いのジャケットを着るなら、インナーの方には少し濃い目の色を使うというように色の比率を意識しないと色彩のチグハグさばかりが他人の印象に残ってしまうことにもなりかねません。
素材について考える場合は、必要に応じてビジネススーツの光沢とセットアップ関係の服の色合を比較して、加減を知っておくというのも1つです。ビジネススーツに使われる素材は、大抵はウール生地になり、生地の性質上固い印象が付きまといます。
それに対し、セットアップ関係はウーレン生地であり、その分だけ柔らかい印象に変わったりもします。もちろんすべての生地に当てはまるというわけではありませんが、セットアップをより深く知るという意味では生地の印象の強弱を知っておくことも自分のコーディネートを模索する際に重要なことです。
場合によっては、インナーの固い印象を柔らかめのジャケットでカバーするなどの方法も出て来ますので、そういった工夫開発のためにもいろいろ見ておくことをおすすめします。
セットアップは着こなし方法のことであり、3つの条件のどれかを満たせばセットアップといえます。オフィスカジュアルとビジネスカジュアルの2つの見方などもありますが、高校生の頃合では「サイズの一致」と「柄物を避けること」、そして「シンプルなカッコよさ」を追求することをおすすめします。そのうえで予算内のやりくりや、生地を少しずつ見比べる習慣を付ければ理想的です。