夏の暑さを軽減させるためのクールビズですが、選択を間違えてしまうと若いのに「おじさん臭さ」が見えてしまいます。そんなときおすすめなのがセットアップです。上下組み込まれたスーツと違って単品で購入が可能なので、上下のサイズを変えて購入したり、手持ちの服とのコーディネートも考えながら購入したりすることもできます。

クールビズでのスーツとセットアップの違い

まずはスーツとセットアップの違いについてですが、スーツはジャケットとパンツが同一の生地（色や柄・素材）で作られ、ワンセット購入となっています。一方のセットアップはスーツと同様に同じ生地で作られているのですが、ジャケットとパンツをそれぞれ単品で購入することが可能です。

スーツは上下セットなので、ジャケットだけ欲しいといっても、アイテムを減らすのは難しいと考えてください。ところがセットアップならば上下の大きさを変えて購入することが可能で、ジャケットだけ、パンツだけ購入することもできます。ベストを組み合わせれば三つ揃えになるアイテムもあり、選択肢がとても広いアイテムといえるのです。

クールビズの期間はネクタイを着けないのが基本ですが、ただスーツのジャケットを脱いだだけではパッとしない印象となってしまいます。1枚でしっかり決まるビジネスカジュアルシャツを選びましょう。無地のシャツでは無味乾燥な味気なさがあるので、寂しさを感じさせないパステル色のシャツや襟や前立て・ボタンに模様が入ったものなどがおすすめです。

もう少し違いを出したければ、ストライプや細かなギンガムチェックなどの柄があるもの、襟と袖が別生地のクレリックシャツに挑戦してください。

メンズのクールビズにぴったりのセットアップ生地

セットアップでも生地選びによって、夏の期間を快適に過ごすことが出来ます。たとえばシアサッカーならば綿の5倍のスピードで汗を吸収・蒸発させるので非常に涼しく感じられるはずです。肌に触れる生地はいつもサラサラ感を保てるハイテク素材で、シアサッカーは夏に最適の生地といえます。

しじら織りとも呼ばれるシアサッカーは表面にある細かい凹凸が特徴で、肌に常に触れている面積が少なくサラッとしているのです。しかも家で洗濯が出来るウォッシャブル使用なので、夏場の汗をかいた日などすぐにクリーニングに出すのは費用面でも大変ですが、これは洗濯機で洗えて翌日には気持ちよく着られます。

もうひとつは優れた吸汗性と、速乾性を備えているリネンライク（麻）素材があります。汗をかいて服のなかが蒸れるのは不快ですが、リネンライクのセットアップならば朝着たばかりのようなドライ感を保ってくれます。リネンライクはポリエステルを使用していて、最先端の技術力によってリネンのような風合いと光沢を、そして天然素材ならではのムラがあるスラブ感などを醸しだしています。

またポリエステルだからこそ家庭の洗濯機で簡単に洗うことができ、しかもリネンが持つシワになりやすいという欠点もカバーしています。夏は毎日汗をかくのが普通なので、いかに簡単に清潔な状態を保つのかというのが重要です。

セットアップのシルエットを重視

かっこいいメンズは仕事もできる雰囲気を持っています。そんなメンズのクールビズファッションで重要な役目を果すのは、やはりシャツではないでしょうか。清潔感があり、しかも汗染みなどない爽やかな印象は仕事中もプライベートも注目の的となるでしょう。そのため、決してシワシワ・ヨレヨレのシャツにならないように注意しなくてはいけません。

半そでのシャツにどうしても抵抗があるならば、長袖をきれいに巻くっておくのも女性に人気があります。その際に選んで欲しいのが、すっきりとしたシルエットを見せる、立体裁断のシャツです。ジャケットを脱いだシャツは、まさに主役となるアイテムなので、ジャケット以上に身体にフィットしていることが求められます。

長袖の腕まくりは肘の少し下辺りまでロールアップするのがおしゃれです。半そでシャツでも大丈夫であれば、袖口が細めになっていることやウエスト部分にしぼりがあるとすっきりして見えます。半そでは子供っぽく見えるとかおじさん臭いかと敬遠されがちですが、デザインの選び方によって充分かっこよく見せられるのです。

クールビズ期間はポロシャツもOKという場合、鹿の子ジャージ素材などもおすすめです。鹿の子のサラリとした感触は心地良く、カジュアルになり過ぎないというポイントがあります。差をつけたいならば、襟元や胸元にアクセントを持ってきましょう。

夏は涼しさを演出してくれるクールビズのセットアップが必須です。仕事が出来るメンズのクールビズには、コーディネートが自由で選択肢の幅が広いセットアップを選択肢のひとつに加えれば、それだけで見違えるようなあなたの姿が現れるはずです。